帯状疱疹後神経痛(postherpetic neuralgia, PHN)などについて
ドイツ皮膚科学会による帯状疱疹治療ガイドライン
J Clin Virol. 2003 Apr;26(3):277-89; discussion 291-3.
Herpes zoster guideline of the German Dermatology Society (DDG).
Gross G, Schofer H, Wassilew S, Friese K, Timm A, Guthoff R, Pau HW, Malin JP, Wutzler P, Doerr HW.
Universitatsklinik und Poliklinik fur Dermatologie und Venerologie, Rostock, Augustenstr. 80-84, D-18055, Rostock, Germany.
【要約の一部のみ邦訳しました】
帯状疱疹の治療に際して最も重要な目的は、痛みを消失させることです。
■ドイツ皮膚科学会(DDG) 提唱。抗ウイルス薬全身投与の緊急適応症例:
(1)患者年齢50才以上、(2)頭頚部、特に眼部 (3) 体幹部ないし上・下肢の重篤な病変 (4) 免疫機能の低下した患者、重症のアトピー患者、重症の湿疹患者
本治療が特に有効であるのは、発疹出現後 48時間~(遅くても)72時間以内の投与です。
一方、患者年齢50才未満で、体幹部ないし上・下肢の病変であれば、抗ウイルス治療は相対的適応のみ。
■ 適量の鎮痛薬を神経活性物質(三環系抗うつ剤 アミトリプテリン amitriptylin)、抗ウイルス治療と併用すると、疼痛に対してかなり有効です。
■ 特殊なケースでは、早期に麻酔科などのペインクリニック専門医に相談。
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