副鼻腔炎と眼窩膿瘍について(小児例)
J Laryngol Otol. 1990 Mar;104(3):213-6.
Sinusitis and the acute orbit in children.
Swift AC, Charlton G.
ENT Department, Walton Hospital, Liverpool.
急性眼窩感染症はまれな疾患であるが、しばしば急性副鼻腔炎に続発します。各年齢層に発症するが、小児期が最も多く、視力障害、失明、頭蓋内合併症を来たし、死亡することがある。ローヤルリバプール小児病院での自験例(1973-1989年)を提示する(後向き調査)。68名は眼窩膿瘍となっており、68名中30名では急性副鼻腔炎が関連していた。この急性副鼻腔炎症例30例中、全例の眼窩内感染症は片側であった。左側が多かった。10名では複視があったが、このうち4例は骨膜下・周囲膿瘍を形成しており、排膿処置を行った。重篤な合併症はなかったが、2症例では複視が2~3ヶ月持続した。
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