難治性眼痛: トリプタンの適用について
Cephalalgia. 2002 Apr;22(3):195-6.
Intractable eye pain: indication for triptans.
May A, Gamulescu MA, Bogdahn U, Lohmann CP.
Department of Neurology, University of Regensburg, Regensburg, Germany.
眼痛の治療は、多くの眼疾患で困難なことがある。特に、手術後の難治性疼痛に対して、患者は大きな関心があり、満足感に重大な影響がある。
角膜屈折矯正手術(photorefractive keratectomy PRK) 後に眼痛を来たした 13症例 (男性 8例, 女性 5例, 平均年齢 36才) に対して、5-HT1B/1D 受容体高選択性作用薬 スマトリプタン sumatriptan を投与した。本剤は、一般的には片頭痛治療薬として使用されるものである。2症例では異なる手術日に両眼の手術を受けているので、計15眼である。臨床的な効果 positive clinical response は、全例にみられた。特に、眼痛の再発前や初回投薬の 4時間後に予防を目的として再投薬を行った 4症例では、優れた効果と疼痛のコントロールを達成できた。有痛性眼疾患に対する 5-HT1B/1D受容体作動薬の有用性について、さらに比較臨床試験による検討が必要である。
訳者注: トリプタン系経口薬(5-HT1B/1D受容体作動型片頭痛治療薬)の解説(参照)ページとして、
http://homepage2.nifty.com/uoh/kusuri/3triptan.htm
をご覧下さい。
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