角膜研究の進歩はめざましく、1984 年発表の下記分類は、update ではないと思いますが、Peters 奇形などの理解のために論文要約の邦訳を掲載します。
神経堤起源に基づく角膜内皮疾患の分類
Ophthalmology. 1984 Jun;91(6):558-63.
Classification of corneal endothelial disorders based on neural crest origin.
Bahn CF, Falls HF, Varley GA, Meyer RF, Edelhauser HF, Bourne WM.
角膜内皮細胞は "神経堤" neural crest 由来の細胞です。神経堤の発達に異常がみられる疾患の分類については、以前 Johnston が提唱しました。角膜内皮疾患は正しい発生学を反映した改定に従って、分類可能です。疾患カテゴリーは、神経堤細胞の形成 (単眼症 cyclopia ), 遊走・移動 ( Peters 奇形), 分裂・増殖 (虹彩角膜内皮症候群 iridocorneal endothelial syndrome ), 最終分化 ( Fuchs ジストロフィ) の各過程の異常および, 後天性異常 (化生, abiatrophy 注1, 増殖) となります。
注1: Webster 辞書によると、「A loss of vitality and a degeneration of cells and tissues not due to any apparent injury.」明らかな外傷がなく細胞が活性を失い、変性すること。
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