[インド] 子どもの真菌性角膜炎: 疫学的および微生物学的評価
Cornea. 1997 May;16(3):295-9.
Mycotic keratitis in children: epidemiologic and microbiologic evaluation.
Panda A, Sharma N, Das G, Kumar N, Satpathy G.
Rajendra Prasad Centre for Ophthalmic Sciences, All India Institute of Medical Sciences, Ansari Nagar, New Delhi, India
目的: 真菌性角膜炎小児例における臨床像、検査室レベルでの診断を評価する
方法: 後向き研究により、第3次眼科センターに5年間で受診した16歳未満の小児の真菌性角膜炎 211症例を解析しました。真菌培養陽性例をレビューしました。
結果: 外傷が最も多い誘因であり (55.3%)、全身疾患 (11.2%)、以前の眼手術 (9.8%)、その他の順でした。外傷例の 60.5%では、植物による角膜損傷が原因と考えられました。アスペルギルス Aspergillus 属が最も多く分離されました (39.5%)。他に、フザリウム Fusarium (10.7%), Alternaria (10.2%), Curvularia (7.4%), and Penicillium (7%) でした。 真菌性角膜炎頻度の季節的な動向として、9月と10月に発症頻度のピークがありました。162 症例 (76.7%) については、鎮静剤を使用したり未使用のことがありましたが、局所麻酔下の検査や角膜擦過に協力しました。角膜擦過のために、211例中 49例 (23%)では全身麻酔が必要でした。角膜擦過物のグラム染色検査では、54.5% の症例で菌糸が検出され、KOH標本では 90.2% の症例が陽性でした。
結論: この研究のハイライトは、小児真菌性角膜炎の重要なリスク因子と起炎菌です。
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