スイミングプールの不適切な塩素消毒による大腸菌 O157:H7 感染症
Clin Infect Dis. 1999 Aug;29(2):298-303.
Escherichia coli O157:H7 outbreak associated with an improperly chlorinated swimming pool.
Friedman MS, Roels T, Koehler JE, Feldman L, Bibb WF, Blake P.
Epidemic Intelligence Service, Notifiable Disease Unit, Atlanta, Georgia USA.
トレーラ・パークでのプールを囲んでのパーティ a trailer park pool party の後、溶血性尿毒症症候群( hemolytic-uremic syndrome HUS) 1症例と大腸菌 O157:H7 感染症培養確定例 1症例を含む胃腸疾患の集団発生が起こった。パーティ参加者、公園居住者の集団に対して聞取り調査を行った。最初の患者は、7月5日から7月20日までの期間に胃腸疾患を来たした家族であり、大腸菌 O157 (確定されるなら)に対するIgG抗体が上昇していた。パーティ参加者とトレーラ・パーク居住者 51人中、18人は胃腸疾患を発症し、この中には最初の患者と判断した10名が含まれていた。プール内でのスイミングは、一次発症のリスクとして有意に高かった(相対危険度 RR 6.3; 95%信頼区間 1.8-18.9). プールでの曝露が管理されてから、他に有意に関連するものはなかった。発症に関係したプールは 7月4日から7月10日までの期間中、塩素の追加投入はほとんど行われていないか、全く行われていなかった。今回の集団発症は、大腸菌 O157:H7の流行をコントロールするためにプールの適切な管理が重要であるとの新しいエビデンスとなる。
[病原大腸菌 O-157 に関する情報ページ]
YOKOHAMA O-157
http://www.city.yokohama.jp/me/o157/index.html
など。
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