乳児内斜視 infantile esotropia とは、生後 6か月以内に気づかれる眼球の内方偏位です。今日まで、正確な原因はまだ確認されていませんし、効果的な治療戦略はまだ決定されていません。
同義語: 先天性内斜視 congenital esotropia
[Last Updated: August 4, 2005]
» Esotropia, Infantile
Infantile esotropia is the inward deviation of the eyes noted before the patient reaches age 6 months. To date, its exact cause has yet to be identified, and an effective treatment strategy is yet to be formulated.
先天性内斜視に関する実証的医療(科学的根拠に基づいた医療 EBM)
J Pediatr Ophthalmol Strabismus. 2003 Mar-Apr;40(2):70-3;
Evidence-based medicine in congenital esotropia.
Gunton KB, Nelson BA.
エントリー「先天性内斜視、EBM、monofixation症候群」
» http://infohitomi.biz/archives/000017.html
をご覧下さい。本論文も検索対象となったと思われるコクラン・レビューの要約(邦訳)を以下に提示します。
乳児内斜視に対する介入 (コクラン・レビュー)
» http://www.update-software.com/Abstracts/AB004917.htm
引用: Elliott S, Shafiq A. Interventions for infantile esotropia. The Cochrane Database of Systematic Reviews 2005, Issue 1. Art. No.: CD004917.pub2. DOI: 10.1002/14651858.CD004917.pub2.
要約 [最終更新日: 12 September 2004]
背景: 乳児内斜視 infantile esotropia (IE) の臨床的な治療法のさまざまな側面 -主に、最も効果的な介入法と介入年齢は不明です。
目的: IEに対する種々の手術的、非手術的介入の効果を評価し、結果に関する治療時年齢の重要性を決定すること。
検索戦略: (訳者注: 邦訳省略します) オンライン、マニュアルによる検索とともに、発表予定、未発表研究についての情報分野で活躍している研究者に接触した。
選択基準: 乳児内斜視に対する外科的介入または非外科介入を比較する無作為割付臨床試験 randomised trial。
データ収集および解析: 各調査員 reviewerがコンピュータとマニュアル検索で確認した研究要約を独自に評価した。
主要な結果: 選択基準に該当する研究はなく、よって解析対象もなかった。
著者の結論: IEに対する介入についての論文本文は、後向き研究または前向きコホート研究である。本レビューを行っても、手術的介入, 非手術的介入のタイプと介入時年齢についての論争は解決できないままである。乳児内斜視の治療における科学的根拠 evidence base を改善するために、これらの分野で良質の試験を行うことが明らかに必要です。
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