抗ヒスタミン外用薬 リボスチンは他の抗アレルギー薬と同様に、アレルゲン誘発前に予防的に使用しないと、効果的ではありません。その作用時間は少なくとも 4時間です。
エントリー「レボカバスチン点眼液-予防的効果と治療的効果」
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エントリー「アレルギー性結膜炎-ヤケヒョウヒダニ-眼粘膜誘発試験」
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エントリー「抗ヒスタミン外用薬 リボスチン」
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アレルゲン誘発モデルにおけるレボカバスチン 0.05%とクロモグリク酸ナトリウム 4%との比較評価
Ophthalmology. 1995 Feb;102(2):310-6.
Evaluation of 0.05% levocabastine versus 4% sodium cromolyn in the allergen challenge model.
Abelson MB, George MA, Smith LM.
Department of Ophthalmology, Harvard Medical School, Boston, MA.
[要約の邦訳]
目的: 眼部アレルゲン誘発によっておこるアレルギー性結膜炎の治療として、0.05% 塩酸レボカバスチン点眼液の効果を4% クロモグリク酸ナトリウム点眼液 4%と比較評価する研究を行った。
方法: 参加基準をすべて満たし、以前の2回の調査において眼部アレルゲン誘発に陽性反応であった被験者 (n = 50) は、片眼に偽薬、他眼にクロモリン (クロモグリク酸)を 一日 4回 2週間点眼した。18日目、前治療中の片眼にクロモリンの最終点眼を行い、他眼にレボカバスチン一滴点眼した。被験者はアレルギー抗原による誘発を受けた後、3, 5, 10分後に評価された。薬剤点眼の 4時間後に、被験者は再誘発を受け、3, 5, 10分後に評価された。
結果: 初回の誘発、4時間後の再誘発後ともに、レボカバスチンはクロモリンに比べて掻痒感 itching, 目の充血 hyperemia, 眼瞼腫脹 eyelid swelling, 結膜浮腫 chemosis, 流涙 tearing を有意に抑制する効果があった (P < 0.05)。
結論: これらの結果から、アレルゲンで惹起される結膜炎の治療としてレボカバスチンはクロモリンに優ること、その作用は少なくとも 4時間持続することが示唆される。
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