米国食品医薬品局FDAの評価と解説(日本語訳)をお知らせいたします。
■ ニコチン (禁煙補助剤 ニコレット など)
リスク分類「C*」
動物実験では、胎児への副作用や毒性が見られました。妊婦に対する充分な比較試験は行われていません。本剤は、胎児などに対するリスクよりも治療上の有益性が上回るときのみ使用すべきです。
経皮膚吸収の場合、リスク分類「D」となります。
【胎児へのリスク】
妊娠動物の静脈内にニコチンを投与すると、子宮血流量は減少し、胎児の血圧低下を来たし、胎児血液中の二酸化炭素量が増加し、アシドーシスを呈します。母体に中毒量を投与すると、いくつかの動物種では、催奇形性があります。
妊娠中に喫煙すると、低出生体重児、流産の頻度増加、周産期死亡率の増加がみられるので、ニコチン代替治療(禁煙補助剤)は妊娠中には推奨できません。
【授 乳】
乳汁中に分泌、蓄積します。乳児に対して刺激症状や胃腸障害の副作用がありますので、授乳はおすすめできません。ニコチンは母乳量を減少させます。
カテゴリ「A-X」については、
http://doc.s73.xrea.com/category/drugs/2004/08/coeee.html
のリンク先でご確認下さい。
FDA: A, B, C, D, X
TGA: A, B1, B2, B3, C, D, X
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