米国食品医薬品局 FDA の評価と解説(日本語訳)をお知らせいたします。
■ 塩酸アマンタジン Amantadine(商品名 シンメトレル錠, シンメトレル細粒 など)
国内では、パーキンソン病・症候群の症状を改善する薬剤として販売されていましたが、1998年11月、A型インフルエンザウイルスに対して適応拡大されました。B型インフルエンザウイルスには無効です。
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1161001.html
リスク分類「C」
動物による研究では、胎児に対する副作用と毒性があります。
妊婦を対象とした十分・適切な対照化試験は行われていません。
本薬剤は、胎児に対するリスクの可能性よりも有益性の可能性が上回るときのみ使用すべきです。
【胎児へのリスク】
動物に大量投与すると、胎芽毒性と催奇形性がみられます。
ヒトに関するデータは限られていますが、妊娠初期では、心血管系の欠損と四肢減形成 limb reduction defectsを来たす可能性があります。ただし、結論を出すには、曝露症例数が少ないです。
【授 乳】
乳汁中に少量分泌されます。
新生児、乳児に副作用 「嘔吐、皮疹、尿閉」を来たす可能性があるため、注意が必要です。
カテゴリ「A-X」については、
http://category.xrea.cc/drugs/000001.html
のリンク先でご確認下さい。
FDA: A, B, C, D, X
TGA: A, B1, B2, B3, C, D, X
Ping送信元: やまむら眼科医院 石川県石川郡野々市町新庄5丁目 5-106
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