アスベストに関する米国環境保護庁 (The U.S. Environmental Protection Agency EPA) の情報です。
彼または彼女が一生を通じて、0.000004 繊維数 fibers/mL のアスベストを含む空気を吸い続けたとしたら、その人は理論上、この化学物質を含む空気を吸う直接的な影響として癌が発生する可能性の増加は、百万分の一のチャンス増加に過ぎないであろうと、EPAは算出した。
inhalation unit risk estimate 吸入単位リスク推定 2.3 × 10-1 (fibers/mL)-1 とは、
生涯の吸入量 » 発ガンのチャンス増加
0.000004 fibers/mL » 100万分の1 以下
0.00004 fibers/mL » 10万分の1 以下
0.0004 fibers/mL » 1万分の1 以下
[引用ページおよびPDF]
Asbestos: Health and Exposure [PDF 17KB]
US EPA Office of Air Quality Planning Standards (OAQPS)
» http://www.epa.gov/asbestos/help.html#Docs
EPA estimates that, if an individual were to breathe air containing asbestos at 0.000004 fibers/mL over his or her entire lifetime, that person would theoretically have no more than a one-in-a-million increased chance of developing cancer as a direct result of breathing air containing this chemical.・・・下略・・
アスベスト: 健康と暴露/ハザード・サマリー
・ 動物、ヒトに対する急性 (短期) の影響に関する研究はありません。
・ ヒトが吸入によりアスベストに慢性 (長期) 曝露したとき アスベスト症(石綿症 asbestosis) とよばれる肺疾患 になりうるように、肺への影響はアスベストによる健康への重大な懸案事項です。
アスベスト症は息切れと咳が特徴で、重症の呼吸機能障害、死にいたることがあります。
・ アスベストの慢性吸入暴露による他の影響として、肺を取り囲む膜の中に瘢痕様組織が蓄積したり、肺高血圧症になったり、免疫能に影響することがあります。
・ 米国環境保護庁 (The U.S. Environmental Protection Agency EPA) はアスベストの基準濃度 (Reference Concentration RfC), 参照用量 (Reference Dose RfD) を規定しなかった。
・ アスベスト吸入による生殖機能や発育への影響に関する研究はなく、動物での経口摂取実験では生殖機能や発育へのいかなる影響も報告されていません。
・ 吸入による曝露はヒトにおいて、肺癌、中皮腫 (腹腔を内張りしたり、内臓を取り囲む薄い被膜に発生する稀な癌 mesothelioma) 、(可能性であるが)胃腸の癌を起こすように、癌はアスベスト曝露による重大な懸案事項です。アスベストの経口曝露は、食道、胃、腸管の癌に関連する可能性があります。しかし、経口曝露からの発癌に関するエビデンスについては決定的ではありません。EPA は、主に吸入による研究に基づいてアスベストをヒトの発癌物質 Group A と分類し、吸入単位危険性推定 2.3 × 10-1 (繊維数/mL fibers/mL)-1 と算出しました。
* Please Note: The main sources of information for this fact sheet are EPA's Integrated Risk Information System (IRIS), which contains information on the carcinogenic effects of asbestos including the unit cancer risk for inhalation exposure, and the Agency for Toxic Substances and Disease Registry's (ATSDR's) Toxicological Profile for Asbestos. Other secondary sources include the Hazardous Substances Data Bank (HSDB), a database of summaries of peer-reviewed literature, and the Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS), a database of toxic effects that are not peer reviewed.
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