STDと主症状

米国では毎年、1300万人から1500万人が新規に性病 sexually transmitted diseases (STDs) と診断されており、そのうちの約 1/4は 15才から19才までの10代とのことです。
  What Are STDs? - Yahoo! News
  KidsHealth.org
    http://www.kidshealth.org/teen/infections/stds/std.html
の情報などから、以下にSTDの各疾患と主症状を邦訳します(ABC順)。
» Chlamydia (クラミジア感染症)【細菌】: 性器からの異常な分泌物、排尿時痛。無症状のこともあります。女性では未治療状態であると、ときに骨盤内感染症(PID)に進展し、不妊症の原因となることがあります。
» Genital Herpes (陰部ペルペス HSV 単純疱疹)【ウイルス】: 有痛性潰瘍または水疱が陰部、臀部、大腿部、口唇にできます。HSV-1(単純疱疹ウイルス-1型)では、通常、潰瘍は口から始まり全身に拡大し、HSV-2(2型)では通常、陰部感染を起こします。
» Genital Warts (陰部ヒトパピローマウイルス感染症 human papilloma virus, HPV)【ウイルス】: 陰部や肛門周囲のかゆみを伴うしこり。一部のタイプは子宮頚癌のリスクとなります。
» Gonorrhea (淋疾, 淋菌感染症)【細菌】: 陰部から緑色または黄色の分泌物、排尿時の灼熱感、発熱、女性では、異常性器出血や骨盤部痛を来たします。全身に拡がると、発熱、皮疹、関節内感染症(関節炎)を併発します。
» Hepatitis B (B型肝炎 HBV)【ウイルス】: 肝炎発症時には、激しい疲労感、悪心、食欲不振、嘔吐、腹部圧痛、黄疸(皮膚黄染)を来たします。
» HIV, AIDS (エイズ、後天性免疫不全症候群)【ウイルス】: 感染症が頻発し、発熱、寝汗、リンパ腺などの腫脹、疲労感を伴います。
» Pelvic Inflammatory Disease (骨盤内炎症性疾患 PID)【細菌など】:
» Pubic Lice (Crabs 陰部毛ジラミ)【寄生虫】: 陰部周囲の発赤とかゆみ。
» Syphilis (梅毒)【細菌】: 陰部や口腔内の潰瘍(下疳, げかん)から始まり、しばしば発熱、咽頭痛、頭痛、関節痛を伴うようになります。
» Trichomoniasis (トリコモナス症)【寄生虫】: 女性では、悪臭のある膣分泌物(帯下, おりもの, こしけ)と陰部痛。