レーゼック(LASEK)は、これらケラトームの使用で起こるデメリットを減らす改良法として、1999年に発表されました。
オリジナル法は、ケラトーム”かんな”で削るのではなく、薬品処理(アルコール)で上皮を丸ごとはがします。他の操作は、LASIKと同じですが、眼圧を上げる必要もないので、軽度の緑内障や他の手術を受けた症例、また、刃物の操作がこれまで困難であった”奥目”の症例、角膜の形状や疾患のため”かんな”がスムーズに使えなかった症例、(角膜実質はレーザー照射だけになるので)強度近視の方などにも治療が可能となりました。
145眼(カルフォルニアの個人医院で)
裸眼視力
1.0以上 0.9~0.5 0.1以上
1日目 0 10 97 %
1週後 12 78
1ヶ月後 36 95
3ヶ月後 50 95
6ヶ月後 57 96
1年後 56 96
術後、1ヶ月過ぎると95%の症例が0.5以上の視力になり、3ヶ月を過ぎると、5割の人が1.0以上の裸眼視力になったという数値です。
術前の近視度数(近視度数+乱視度数÷2)は最大 -14.58Dです。 乱視度数の最大 4.5Dです
デメリットとして
1)術後2日間は、眼症状が強い
2)術後4日~7日間はかすむ
3)術後、ときどき異物感を自覚することもある
4)術後長期間、点眼治療を必要とする。
(強度近視では約5ヶ月間)
また、再手術は4ヶ月以降に相談して決めるようです。
LASIKでは温存された角膜上皮下組織もLASEKではレーザーで破壊しますので、術後長期を経過したときの問題については未解決のようです。
最近のコメント