米国食品医薬品局FDAの評価と解説(日本語訳)をお知らせいたします。
■ ジクロフェナック(商品名 ボルタレンなど)
解熱鎮痛消炎剤(非ステロイド系)
リスク分類「B*」
生殖期の動物による比較臨床試験(controlled studies)では、動物胎児にリスクはありませんでしたが、妊婦を対象とした充分な比較臨床試験(well-controlled studies) は行われていません。
妊娠後期ないし出産前は「D」です。
【胎児へのリスク】
いくつかの動物種では、催奇形性があります(口蓋裂)。
母体にとっての中毒量では、子宮内発育遅滞(IUGR)、胎児の生存率低下、妊娠日数の延長がみられます。妊娠初期では、妊婦を対象とした充分な比較臨床試験データ(well-controlled deta) はありませんが、先天異常との関連を報告したものはありません。妊娠後期では、動脈管の収縮(新生児肺高血圧症を続発)、胎児腎機能低下による羊水過少を来たします。
【授 乳】
乳汁中に分泌されますが、授乳については安全と考えられます。
カテゴリ「A-X」については、
http://doc.s73.xrea.com/category/drugs/2004/08/coeee.html
のリンク先でご確認下さい。
FDA: A, B, C, D, X
TGA: A, B1, B2, B3, C, D, X
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