-霰粒腫(さんりゅうしゅ)やドライアイの予防のために
霰粒腫とは、まぶたの分泌腺である 瞼板腺(マイボーム腺)ないし睫毛脂腺 (Zeis腺)の 脂肪肉芽腫 (lipogranuloma) です. これらの分泌腺に正常に含まれる(産生している)脂肪成分が原因となり、肉芽腫(にくげしゅ)とよばれる慢性炎症を起こしたものです。【注:脂肪肉芽腫症 (lipogranulomatosis)ではありません 】
下記の参考ページは、海外のホームページですので、日本人特有の眼瞼や骨格の形にも有効かつ安全であるか?保証はできません。また、細菌感染症を併発している場合など、医療機関にて適切な薬物治療等を必ずお受け下さい。
マッサージを併用するとき、眼球を強く圧迫しないで下さい。特に、乳幼児、小児のまぶたのマッサージは、眼球、心臓、肺などに強いストレスとなりますので、大変危険ですから、絶対に行わないで下さい。
■ eMedicine.com 「Chalazion 霰粒腫」の解説ページ
⇒ http://www.emedicine.com/oph/topic243.htm
「Medical Care (内科的治療)」
Moist heat: A wet facecloth as hot as can be tolerated, applied twice daily, may promote drainage by melting the lipid secretions.
暖めて蒸す(温湿布):やけどにならない耐えられる程度の温かさの濡れた「洗面用タオル」を一日2回まぶたに当てると、脂肪成分が溶けて、分泌腺からの排出が促進される可能性があります。
洗面用手ぬぐい:〔米〕a washcloth; 〔英〕a facecloth
surgery should be performed only after a few weeks of moist heat application.
霰粒腫の手術治療は数週間、温湿布療法を行ったあとにのみ行うべきである。
Deterrence/Prevention (防止、予防法):
"4 fingers times 10 (指4本、10回)"
「At the end of a bath or shower, work up a lather --- 中略 --- being easy to perform and is quite effective.」までの和訳です。
入浴、シャワーの最後に、清潔な手の中でベビーシャンプをお湯で泡立てます。(ベビーシャンプであれば、目に入っても刺激がない)
まぶたを閉じて、人さし指の手のひら側をまつげと瞼板(まぶたの上)に当て、水平方向に"1, 2, 3,--10" と勢いよくマッサージします。水平運動を10までカウントして、中指、薬指、小指でも行います。両眼同時に行います。マッサージが終わったら、まぶたのベビーシャンプを洗い流して下さい。
分泌腺の内容物をすべて排出するためには、マッサージ、温度(温かい)、湿度が重要です。
マイルドなステロイド薬、抗菌薬の点眼液は肉芽腫性炎症を抑える効果の可能性があります。
他の温湿圧迫法:清潔な洗面タオルの中央部分を"指"の形にします。流温水中に置きます。このタオルの"指"が適温にまで冷めたら、水平に動かして、上・下眼瞼を優しくマッサージします。この方法は簡単に行えますし、とても効果的です。
ドライアイの予防については、下記のページを参照して下さい。
■「ひとみ学園」のページ
⇒ http://www.aki-net.co.jp/hitomi/03/dryeye/5_trtmnt/de_5_1.htm
■「ためしてガッテン(制作・著作 NHK)」のページ
⇒ http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2003q4/20031203.html
■「アイホット」
ドライアイ・疲れ目の近赤外線治療器「ツインレックス」
⇒ http://home.catv.ne.jp/rr/cept/sub1.htm
※ 効果、安全性については眼科医療機関などにお尋ね下さい。
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